こどもの権利擁護委員会

興正学園では、施設を利用する全ての子どもたちの権利を守るため、そして子どもたちの最善の利益を追求していくため、「こどもの権利擁護委員会」を発足し、子どもたちの権利擁護に対して積極的に取り組んでいます。

「こどもの権利擁護委員会」は医師や大学教員、弁護士の先生方にご協力を頂き、子どもたちや保護者から施設に寄せられた様々な不服や要望に対して、子どもたちの権利が護られ、適切に処理が行われているかどうかを、委員会の方々に審査して頂くことを目的としています。

興正学園の子どもたちは全員、権利ノートというものを一人一冊ずつ持っています。権利ノートには、子どもたちの日常生活に添いながら、自分たちの持っている権利とはどういうものかや起こりうる権利侵害の例、そして実際に起こってしまった場合はどういった形で助けてもらえるのか、その方法について書かれています。

こどもの権利擁護委員会 審査員

秀島 ゆかり 先生
弁護士
万字 香苗 先生
弁護士
相場 幸子 先生
臨床心理士
松本 伊智朗 先生
北海道大学 教授
龍島 秀広 先生
北海道教育大学 大学院 准教授
油田 厚生 先生
札幌国際大学短期大学部 教授
栗山 隆 先生
北星学園大学 教授
  • こども権利ノート
  • こども権利擁護員会規約
  • 職員倫理綱領

こどもの権利擁護委員会に寄せられた
不服・要望は以下のとおりです

平成26年度 第2回目

事例1

主 訴
高校生男子が7時30分に登校するため早朝5時30分頃に洗面所で洗髪しようとしていたところに、 当直の女性指導員から「無駄に早すぎる」と言われ、本児は嫌だったと両親に訴えた。本児は自分なりに時間を考え、身なりを整えるためにとった行動だったが、女性指導員の言い方に不満を感じていた。
処 理
施設長は女性指導員に、今回の対応は児童の気持ちを考えない乱暴な言葉がけだったことを話し、日頃から子どもの声に耳を傾ける姿勢の大切さを伝えている。
本児は自分なりに考えてとった行動だったのに、女性指導員にそれを否定されたような言い方をされたことが嫌だったからやめてほしい、時間が早すぎるという注意は理解できると話した。
保護者に対して副施設長から、事情を聞かない今回のような言い方は本児を嫌な気持ちにさせてしまったので、本児と女性指導員とで改めて話をし、きちんと解決することを伝えた。女性指導員からも今回の件について保護者に説明し、今後は本児の気持ちに配慮する関わりをしていくことを伝えた。
見 解
適切に処理されているとの見解を頂いている。児童に対する言葉かけが否定的な言い方になってしまっており、注意を促すためには相手の言い分や理由を聞いて対応するのが望ましい。また、今回のようなやりとりがあったときに、職員と子どもとの関係修復が大切なことである。
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平成26年度 第1回目

事例1

主 訴
朝、男子職員が高校生Y君の部屋で起床を促していた。Y君は起きて、着替え始めたが、廊下から女性職員の声が聞こえると、Y君は慌てて布団を掛け、自分の姿を隠した。どうしてそんなに警戒するのかを尋ねると、自分を起こしに来る若い女の先生に着替えを見られることがしばしばあり、それが嫌なのだとY君は困っていた。
処 理
Y君は自分が朝起きるのが遅いため、職員に起こしてもらうことが多い。若い女の先生が来る時には、ノックしてから間を開けず、すぐにドアを開けられることが多く、着替えを見られることがしばしばあった。男子の個室を開ける際には、子ども達が着替えている可能性も考慮し、ノックをした後、声をかけて返事をもらってからドアを開けることを会議で再確認している。
見 解
今回のような出来事があった時に見逃さず、すぐに当該児童に詳しく話をきき、解決ができてよかった。こうした事例を通して未然に防いでいくことが大きなトラブルにならないことに繋がっていく。
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